Machiko
●プロフィール
ケルティックハープ・大岡真知子(おおおかまちこ)
レストランやイベントなどでの演奏の他、ギターとのデュオ「さらさ」として、アルバムを7枚リリースするなど、ハープの持つクラシックのイメージを変え、ポップで親しみやすい演奏活動をしている。オリジナル楽曲は、広島テレビ天気予報や、広島FM番組テーマ曲として採用されている。また、2014年6月には、アイリッシュユニット「Setanta」として、フランスで開催された「夏至の音楽祭」に出演する他、さらさとしてもヨーロッパ・オーストラリアで演奏するなど、様々なジャンルで活動中。
中国新聞文化センター、RCC文化センター等でハープ講師をしている。
●使用楽器・機材
青山ハープ・サウルハープ29弦
コンタクトピックアップ
①ハープ - ImpressConc.- Boss Super Octave OC-3 - HardWire RV-7 Stereo Reverb - RADIAL PRO D2
②ハープ - ImpressConc.- Boss Super Octave OC-3 - ZOOM A3
場所や状況によってこの2パターンでやっています
■Machikoさん所有のImpressConc.はハープ用に特注で製造したもので、製品版とは構造や回路が違います。
1Chバージョンです。
画像の一番右、白い箱のものです。
●コメント
まず、ハープ界の音作りの現状からお話ししたいと思います。ハープの世界では、まだまだマイク取りが主流です。ピックアップ搭載のエレクトリックハープもありますが、音がナチュラルではないのがほとんどなのです。ハープは、一台なら、生音でも大きな音が出るので、生音かマイクをサウンドボードに向けて使うのもよいのですが、他の楽器と合わせると音が聞こえにくくなってしまう不思議な特徴があり、アコースティックギターとのデュオをする上で、コンデンサマイクよりもアコギにも使われるコンタクトピックアップを使う様になりました。
私自身、「いい音」の基準を持っているわけではないのですが、目標とする音は生音がそのまま大きくなることを目指しています。ハープの特性上、高音域が鳴りやすく、中域・低域は鳴りにくい上、コンタクトピエゾを貼った近くの音だけ強調して出てしまいます。一音だけ出すぎたり、逆に出にくかったりということもあります。そのため、イコライザーを使ったり、高音域は演奏中にも気を使ったりすることがあったのですが、ImpressConc.を使ったところ、高音の耳につくようなキンとした音を丸くし、さらに、イコライザーでは削りすぎてしまう高音域の煌びやかさは残してくれました。そして、低音域も暖かい音で支えてくれるので、全体的に丸く暖かい音になった印象です。
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