Impress CORE.S
Impress CORE.S(インプレスコレス)はアコースティックギター用、デュアルチャンネルラインコントローラーです。
「デュアルチャンネルラインコントローラー」という表現が一般的ではありませんので、機能説明は後にしまして、ざっくりとしたシチュエーションのイメージからご説明いたします。
生ギターを買う⇒ライブで困る
↓
ピックアップをつける⇒音質が変わる
↓
デュアルピックアップにしたり、ピックアップを買い替える⇒解決しない
↓
プリアンプを買う⇒改善傾向だが不十分
この段階まで来て、当店のヘッドアンプやPASコンタクトにたどり着かれる方が多い現状です。
当店のPASコンタクトやヘッドアンプは「ギターの音を何も加工せずに素直な音を出力する」事に特化しており、そういう意味で、おかげさまで大変ご好評いただいております。
PASコンタクトからImpressConc.等のヘッドアンプを通った音は、各プレイヤーのスタイルに応じて、エフェクターやループスイッチャー、DIなどを通して、ミキサーに送られるわけですが、この段階で新たな悩みが発生します。
●エフェクターを通すと生々しさが無くなる。
●EQを通すと基本音質が変わる。
●デュアルの各ChにEQを設置するとコストがかさむ。
●ばらばらだとボードサイズが大きくなりすぎる。
●DIはライブハウス常設ではなくて自分のものを使いたい。
●DIも2ch用意するとボードサイズが大きくなる。
●これを全部揃えるとコスト的にもかなりかかる。
これらを解決するシステム、それがImpress CORE.Sなのです。
【機能解説】
◆全てのライン信号がCORE.Sを中心に集約される。
入出力端子は以下の12個です。
ライン入力2つ⇒TRS(ステレオ)ケーブル1つまたはTS(モノラル)2つにて2chまで入力できます。
※TRS1つとTS1つを入力した場合、TRS側はTipだけ入力されます。
※パッシブ(Hi-Z)入力には対応していませんので、アクティブピックアップまたはヘッドアンプからの入力が必要です。
インサート2つ⇒ライン入力に入力された信号はバッファを通してインサート端子のTipへ。同じ端子のRingから次段のEQへ行きます。挿入していないときはパスされます。
チューナーアウト1つ⇒SideAとSideBをミックスし、TunerOUTへ。完全に独立していますのでミュート時にも使用できます。
センド⇒EQを通り、Auxノブで各Ch設定した音量がミックスされたものがSendノブへ、そこで最終的な音量を決定したものがセンド端子が出力されます。このことで各Chのバランスと、センドに繋ぐ機器のどちらに対しても使いやすいものになりました。
リターン(L&R)⇒ステレオリターンになっています。
リバーブなどはステレオ出力ができるものがありますので、ステレオで接続します。
モノラルの場合はRに接続すると両Chにエフェクト音が、Lに接続するとLにだけエフェクト音が帰ってきます。
フォンアウト(L&R)⇒ここから次の機器(主にミキサー)に接続します。TRSにてバランス出力していますので対応している機器へはTRSケーブルのほうがいいでしょう。もちろん、通常のTS(モノラルシールドケーブル)でも問題なく出力できます。
XLRアウト(L&R)⇒XLR(CANON)出力です。マイクケーブルにてミキサーに接続できます。
※フォンアウトとXLRアウトのそれぞれL、Rは同時に使用できません。但し例えばフォンのLとXLRのRは同時に使用できます。
◆効いてほしいところに的確に効く5Band2ChのEQ
Vivid Focusシリーズで好評なEQをブラッシュアップ。
わかりやすくて細やかなEQを搭載しています。
○スラム奏法でギターを叩いたときの音の迫力が欲しい→SUPER BASSノブで、ギターをパームしたときの音を調整できます。
○環境や演奏会場の機材、音量などの関係でどうしてもハウリングが起きる→NOTCHノブで、ハウリングを起こしている周波数をカットできます。
○使っているギターやピックアップが、自分の望んでいる音色と違う→MIDノブで、中域の周波数帯をカット/ブーストできるので、「自分が出したい音」に近づけることが可能です。
○今日の会場のスピーカーではなんとなく抜けがよくない気がする→COLORノブは3.5kHz以上の高域をコントロールできますのでこれを使い、輪郭がある音にすることが可能です。
○ギターが鳴っていない気がする→AIRノブで、エアー感や倍音あふれる音にすることが可能です。
◆その他のコントロール
Aux⇒EQを通った後、Sendに送る音量
Level⇒EQを通った後、Masterに送るドライ音の音量
Send⇒Auxで各Chから音られた音量の最終調整
Return⇒Return端子から帰ってきた音の音量を決定
Boost⇒BoostフットスイッチがONになった時の増幅量(ゼロでOFFと同じ音量)
Master⇒アウトの音量
※ドライ音と、エフェクト音の音量バランスは3つの黄色いノブで取ります。
Boostスイッチ⇒ONの時は赤、OFFの時は緑に点灯します。
Muteスイッチ⇒音が出ないときは赤、出るときは緑に点灯します。
※Muteの際もインサート及びセンド、チューナーアウトへは音が出力されていますのでご注意ください。
Padスイッチ⇒L及びRに別々に作用します。(フォンにもXLRにも作用します。)アイデア次第でさまざまな利用法があります。
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